不良の法律~Judge Town~
「そっか…もうそんな大事にまで発展しだしたか…早く手を打たないとヤバいな…」

「ミツハル??どうした??」

電話口でミツハルが何か呟いている…。

「ん??何でも無いよ!!話は解った。取りあえずハヤトはヒサジの心配だけしててよ。抗争の件は僕たちでも手を打っとく!!」

「そんな訳には行かない。もしヒサジの兄貴が犯人だったとしても…抗争は始まる。ヒサジがカズヤさんをジン達に差し出すとは思えない。」

ヒサジは恐らくどんなめにあってもカズヤさんを助ける…。

そして俺達はヒサジの味方だ…抗争は避けられない。

「僕はそんな事させないよ…この町の意に反している。集団心理でのケンカはただのバカがする事だ…仕方ない抗争ならまだしも今回のは違う…明らかに誰かが仕組んだ戦い」

今の言い回し…ミツハルは何かに気付いている。

俺の知らない何かに…。

「教えてくれミツハル…お前は何を知っている??」

「…ごめんねハヤト。僕からはまだ何も言えない」

やはりミツハルは何かを知っている。

「取りあえずハヤトはこんな抗争に応じてはダメだ!!…ホントに死ぬよ」

「…売られたケンカは買うだけだ。たとえどんな不利な状況だろうがな…」
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