不良の法律~Judge Town~
俺はミツハルの電話を途中で切った…。

ミツハルの言う事も解る…。

けど俺達はただの不良だ…不器用で人に自慢出来る特技なんて何も無い。だからこそ売られたケンカからは逃げない。

目の前のケンカに逃げずに戦う…それだけが俺達出来損ないの意地だ。

リビングに戻るとミカちゃんはすでに居なかった…マリコは冷蔵庫の中身を確認している。

「ミカちゃんはもう帰ったのか??」

「うん??ミカちゃんは帰ったよ。ハヤトどうしよう…夕飯の材料が無い」

確かに冷蔵庫はカラだ…。

「仕方ねぇ…買いに行くか。今日は豪勢に行こうぜ!!まぁ作るのはマリコだけどな…金は俺が出してやる」

「私は料理作るの好きだから良いよ!!何作る??」

「そうだな…鍋何てどうだ??今日は久しぶりに雨が降って少し寒い。どうせアイツらもずぶ濡れになって帰って来るだろうし」

明日のパワーを養う為にもな…。

「解った!任しといて♪」

俺はこの後、マリコと買い物に出掛けた…。

時間は少し戻り…タケシはヒサジを追いかけていた。

バイクを走らせたヒサジを探す…少し走らせると目的の人物を発見した。
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