不良の法律～Judge Town～
また辺り構わずガンを飛ばしたんだろうな…。

基本的に誰かと一緒に行動してる奴だから、連れに見捨てられたのか…。

あの小さい身体でその髪型だからな…。

学園祭とかでやるコスプレが、そのまま生活している様な格好だ…。

「…見に行ってみるか」

このまま帰るのもあれだから様子を見に行くことにした…。

路地裏に入り少し進と人を殴る音と笑い声…そして、トウマの呻き声が聞こえてきた…。

予想通りトウマは、高校生一人にボコボコにされていた。

後の二人は高見の見物をしている…。

「何だコイツ!!見掛け倒しじゃねぇか？笑わしてくれるぜ!!面白いのは髪型だけにしろや！」

「っうぅうるせぇ!!…俺はこっから強いんだよ…このクソ坊主！」

「だったらその強さを早く見せてくれよ!!ほら、躱さねえでやるから殴ってこい！」

金髪坊主にピアスをしている男が、トウマも前に顔を突き出した…。

それを見たトウマがゆっくり起き上がり、右腕を大きく振りかぶって、顔目掛けてストレートを打ち込んだ。

明らかに罠だろ…そして振りが出かすぎる。

それと手首にもっと力を入れないと、手首のじん帯痛めるぞ…。

突っ込み所が満載のトウマのパンチは躱され、がら空きになった脇腹にボディブローを食らっていた…。
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