不良の法律～Judge Town～
「…気が利かなくて悪かった。風呂に入ってからでいいよ」

タケシは一度ごめんと俺に謝り、風呂場に直行した…。

マリコはまだ料理を作っている最中らしく顔だけキッチンのドアから出して、俺しか居ない事を確認するとまた料理に取り掛かったみたいだ…。

普通のすき焼ならそんなに時間はかからないだろうが…マリコはダシも１から作ると言っていたのでまだ時間がかかるだろう…。

一人する事が無い俺は足を冷やす為にソファーに座ったら、ヒサジが部屋から出て来た…。

どうやら着替えてきたらしく、どこから持ってきたのかタオルで頭を拭きながら出てきた…。

「ヒサジはシャワー浴びなくていいのか??」

「俺は後でいい…ところで一つ提案があるんだが」

「提案??」

ヒサジは俺の向かいの席に座り…信じられない事を言い出した。

「…ハヤトはマリコちゃんとこの町から一度離れろ。明日になればこの町は戦場になる…非難した方がいい」

「…なんだと??そんなこと出来る訳ねぇだろ!!」

俺は勢い余って立上がってしまった…。

いきなり何を言い出すんだヒサジ…。
< 248 / 459 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop