不良の法律~Judge Town~
「だから何度も言わせるな!!俺は帰らねぇ!!」

今日に限って何でこんなにしつこいんだ!!

俺にも我慢の限界があるぞ。

しかし先に我慢の限界を迎えたのはヒサジだった。

俺の元に歩いてくるや、胸倉を掴み上げた。

「いいか良く聞けよハヤト…お前は自分の大切な人間を目の前で壊れる瞬間を見て無いからそんなこと言えるんだ!!お前に何かあった時のマリコちゃんを考えろ!!…きっとハヤトを止められなかった自分を責める筈だ…そして一生重い十字架を背負う事になる。お前はマリコちゃんにそんな思いをさせるつもりか!?」

ヒサジは一番大切な人を理不尽に奪われている…そんなヒサジだからこそヒサジにしか解らない思いもあるのかもしれない。

けどよ…。

俺もここでヒサジの胸倉を掴み上げた。

「だからこそ俺は逃げる訳にはいかない…俺は確かにマリコも大切だ。でもヒサジ…お前も大切な親友だ!!俺はマリコを残して死ぬつもりはない…そしてお前を一人で戦わせたりもしない!!俺は守れなかった事を考えるより守り抜く事を考える…一緒に明日を生き抜こうぜヒサジ!!」

「そうだぜヒサジ…俺抜きで勝手に話してんじゃねぇよ!!風呂場まで声が響いていたぞ??」
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