不良の法律~Judge Town~
「マリコ…まずはどうして明日抗争が始まるのかを簡単に話すよ」

よく考えたらマリコには何も説明していない…まずは事件の経緯から話をしないと話し合いは始まらないだろう…。

俺は簡単に話の概要を話した…。

レイプ事件やカズヤさんの話…そして…変な違和感の話をした。

俺はまだ話には裏があると思っている…。

ジンやゲンがかたくなに抗争を辞めない理由や、ミツハルの持っている情報。

それらが全部『真の犯人』に繋がっている…。

そう感じるんだ。

「…それで俺はマリコがこのまま町に居るのは危険だと感じて、叔母さんやトウマと連絡を取ったんだ」

「えっ!!トウマ君も呼んだの??」

マリコがトウマの名前に食い付いた…。

まぁ食い付くわな。

「あぁ…町に入れる人間が居ないと都合が悪いからな」

「そっか…トウマ君が来るんだ。ちょっと会うの気まずいなぁ…」

「ん??何かトウマにされたのか??」

マリコにしては珍しいな…何かあったのか??

するとマリコは少し恥ずかしそうな表情をしながら…さり気なく俺の側に来てボソッと呟いた。
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