不良の法律~Judge Town~
この町に来て日常に満足しているが…俺は本気のケンカは出来てなかったと思う。

昔の俺と今の俺の決定的に違う点…それは情け…俺はこの町に来て何故か優しくなったと思う。

仲間が出来て一大組織のトップの座に着いた俺…実際タケシとの地位の差はほぼ無いしな。

そこで覚えた回りを見る力…それが俺のケンカにストップをかけた。

ケンカしても軽くいなして相手にギブアップさせる。

それで満足している今の俺…昔の俺なら我慢出来なかった。

フラストレーションを溜め込み、たまにするケンカで爆発させる…。

身体に溜まったガソリンを使い切るまで暴れる…または公園でタバコを吸う事でエンジンを切る…。

それが昔の俺だ…。

ケンカをする上で一番重要なのは気合い…心が折れたらそこで負けだ。

だから俺は昔の自分に戻るんだ…冷静に相手を見極めて気合いで相手を威圧する。

そして…真犯人を見極める。

生まれきて初めての緊張間が…俺の意識を覚醒させている。

今の俺は手加減を知らない…。

ケンカを売って来る奴は…容赦なく殺す。

そんなオーラが出てるのか…俺は誰にもケンカを売られる事はなかった。
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