不良の法律~Judge Town~
ヒサジは病院にたどり着き、病院内に入って行った…。

病院特有の静かな雰囲気…やはりまだ病院の雰囲気は苦手だな。

俺は受付にあるベルを鳴らす事にした。

少し待つと先生が受付に顔を出した…次第に表情が強張る。

「ヒサジ君…何しに来たの??」

先生は一つ溜め息をついた後、呟く様に聞いてきた…。

「俺に暴行されたらしい女が病院に居るとハヤトに聞いて…直接会いたくなって来たんです」

俺は特に隠す事じゃ無いと感じて、素直に答えた…。

すると先生はまた一つ深い溜め息をした…。

「そう…悪いけどカスミちゃんなら病院に居ないわよ…書き置きを置いて居なくなったの」

先生はその書き置きらしい手紙を白衣のポケットから出して俺に見せてくれた…。

書き置きの内容はこう書かれていた…。

(もうこの町には居たくない…私は実家に帰ります。大変お世話なったのにこんな形の挨拶になってしまいすみません…ヒサジ君がもし私に会いに来たら伝えて下さい…カズヤさんはあなたを許していないと…)

「そうですか…解りました」

俺は先生に挨拶をして病院を後にした…。

病院に来て正解だな…やっぱりカズヤはこの事件に関係している…もしくは…。

「カズヤは利用されている…」
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