不良の法律～Judge Town～

ふざけた野郎だ…こんなダンスをケンカに織り交ぜるなんてかなりの酔狂だ。

コイツもケンカに魅せられた社会のクズだな…素敵じゃねぇか。

「そうかい…だが俺もお前何かに戸惑っている場合じゃないからな。ゲンとのケンカ前のウォーミングアップにしてやるよ」

一筋縄にはいかないと思った俺はしっかりと構えを取った…。

回りの連中は完全に傍観を決め込んでる…どうやらタイマンの形を取ってくれるみたいだな。

人込みで出来たリングが出来上がっている…。

かなり後ろの方でタケシとヒサジも動き出したみたいだな…向こうはかなりの乱打戦になっている。

それにヒサジの猛攻が尋常じゃない…何人か逃げ出している奴も見える。

今日のヒサジは怖いぞ…普段の手加減が少しも無い。

タケシもテンション高そうだ。手加減を知らないタケシも普段の二割増しで動きに切れがある…ヒサジに引けを取ってない。

あの二人が組んで後ろから凄い勢いで猛攻を仕掛けているんだ…俺でも嫌になりそうだ。

俺はそんな二人に感化されて更にテンションが上がってきた…俺も負けてらんねぇよ。