不良の法律～Judge Town～

「俺の名前はハヤトだ!!お前の名前も聞かせてくれよ。強かったら覚えといてやるよ!!」

俺はカポエラ野郎をしっかりと見据えて言い放ってみた。

「あん!?言ってなかったか??そいつは悪かった!!俺の名前はガンゼンだ。ちゃんとメモっとけ!!テストに出るぞ！」

ガンゼン??またふざけた名前だ…実名だったら両親の正気を疑うな。

「そうか…テストに出るんなら覚えといてやるよ!!行くぞコラァ!!」

俺は話も早々に切り上げ攻撃を仕掛けた…。

ガンゼンは上体を低くして、ステップを踏んでいるので俺は低く踏みこんでショートアッパーを繰り出す。

だがガンゼンは俺の動きを読んでいたのか、バク転をして俺のパンチを躱し連動で俺に蹴りを入れてくる…。

俺は何とか右腕でガードをし、ガンゼンの足を掴まえ反撃しようとしたがそれがまずかった…すぐさま逆の足蹴りが俺の左即頭部を襲い、モロに蹴りを食らう…。

思わず痛みで足を放してしまった俺は、次の下から来る蹴りに対応出来ず顎に蹴りを食らってしまう…。

軽く視界が反転したが持ち堪える事が出来た…どうやら無理な体制の蹴りだったのでそこまでの威力はなかったみたいだ。