不良の法律~Judge Town~
相手の鼻の骨が砕ける感覚があった…案の定鼻は変形しており相手は顔を押さえてうずくまる。

その光景を見ていたのだろう回りの敵の動きが止まる…。

「今日の俺は手加減をする気がない…ケガをしたくない奴は引け。向かって来る奴は容赦無く潰す」

俺は冷静に回りを見回しながら言い放った…。



やっぱりヒサジは桁違いに強いな…。

ヒサジの発言に回りの敵の熱気が一気に下がった…忘れていた訳じゃないんだろうが、改めて認識したのだろう…。

『鬼神ヒサジ』

ジンやゲンに肩を並べられる唯一無二の存在…そんな男がこの場に居る誰よりもクールに言い放ったのだ。

潰すと……だが…。

「俺達は逃げねぇ!!コッチの人数の方が上なんだ!いつまでも調子に乗ってるんじゃねぇぞ!!」

誰が言ったか解らないがかなり後ろの方で声が聞こえてきた…。

すると今までの空気がウソの様に回りの熱気が戻る…何人かはヒサジの気迫にやられて下がったが、それでも微々たる数だ。

大半の敵は腹を括ったのか臨戦態勢を取った…。
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