不良の法律～Judge Town～
「解ってねぇのはお前だ…別に俺はコイツを助ける気はない…」

「それのどこが解ってねぇんだよ!?」

ホントに解らないんだろう…坊主頭は怪訝な顔で俺に聞いてきた…。

「ケンカをするのに理由は必要ない…お前が俺の気に触った…ただそれだけだ」

「訳わかんねぇこと言いやがって…仕方ねぇ！いいよ!!やってやるよ!!」

そう言って坊主頭は構えをとった…。

やはり少しボクシングをかじっているな…。

構えはボクサーによくあるインファイターの構えだ…。

軽くステップを踏んでいる…。

明らかにトウマと対峙していた時とは違う…。

顔は少し強張っているし、攻撃よりも防御主体の構えだ…。

脇腹をしっかりガードしている…。

俺はあえず坊主頭の間合いギリギリまで進み、構えを取った…。

金髪の男をイメージしながら毎日ケンカをしている俺は、多分金髪の男の構えと同じスタイルでケンカしている…。

構え自体は特に変わってないが、上中下段の蹴りからパンチまで予測出来れば全て流せる様になった…。
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