不良の法律~Judge Town~
でも当たらない気がするんだ…。

ジンはきっと躱すはず…物理的に考えたら死角からの攻撃を躱すのは無理だ。

でも躱しそうな空気を出している…ジンという男はそんな男だ…。

俺達は誰に邪魔される訳でもなく、ある場所にたどり着いた…。

ある場所と言っても対して離れた場所でもない…LAN通りの中央部から端の方に移動しただけ。

ただ単に人が居ない場所に来ただけだろう…。

「話を聞こう…俺に聞きたい事はなんだ??」
俺は早速本題に入る事にした…。

今はケンカの真っ最中…ハヤトもタケシも痛むからだを押してケンカをしている最中なんだ。

俺だけが休んでいる場合じゃないからな…。

だがジンからの応答は無かった…普段の柔らかい表情を消し、何かを考えている様子だ…。

そんなジンに痺れを切らした俺がジンに詰め寄ろうとした時…ジンの側に誰かが来た。

アイツもジンの側近…名前は確かマサだ。

小柄で華奢な体躯、そして目元が隠れるぐらい前髪が長く、パッと見近寄りがたい風貌だ…。

だが情報収集能力ではレガシーで一番の男…そんなマサがジンに何かを耳打ちしていた。
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