不良の法律~Judge Town~
だが今日のゲンからは殺気や覇気などは感じない…。

それが腹立たしいし、俺のプライドを激しく侮辱したんだ。

腹が立ってしょうがない…。

俺はゲンに再び殴りかかろうとした…。

だが俺の前にリュウが立ち塞がり、俺の前進を阻止してきた。

「ちょっと待ってくれハヤト…お前の気持ちは解るが理由があるんだ」

「理由だと!?ふざけた事言ってんじゃねぇ!!」

完全に頭に血が昇った俺は、リュウを先に殴り倒そうとした…だが後ろから誰かの腕が俺の腕を掴んだ…。

俺は腕を降り払おうと後ろを振り返る…だが俺の腕を掴んで止めたのは…。

「…ヒサジ!?」

何故かジンと一緒に居るヒサジに腕を掴まれていたんだ…。

「ちょっと待てハヤト…事情が変わったんだ。少しジン達に任せよう…」

「無事だったかヒサジ…つうか事情って何だよ!!俺の解る様に教えてくれ!!」

ジンやゲンは俺達の敵だろ!?

元々コイツ等が抗争を仕掛けてきたんだ…何でヒサジはジンと一緒に居るんだよ…。

「俺が話すよヒサジ…実はねハヤト…この事件の犯人の目星がついたんだ…だからもうこんなバカげた戦いはお終いにしよう」
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