不良の法律~Judge Town~
ジンは一度手を上げてゲンに合図を送る…ゲンは一度頷き、ポケットから何かを取り出した…。

あれは…拳銃!?!!

ゲンは空に向かって取り出した拳銃を打っ放した…。

甲高い火薬特有の匂いが鼻腔をくすぐる…。

ゲンの打っ放した拳銃の音が聞こえたのか、回りで乱闘していた連中の動きが止まる…。

そして全員が俺達に注目していた…皆が当然黙り込む。

何が起きたか解らないからだ…。

正直俺も何が何だか解らない…。

だがこの静寂は誰かの声で崩れた…。

「っ!?いきなり何するんだよ!!離せテメェ!!」

所々で小さな小競り合いが聞こえてきた…。

どうやら誰かが誰かを取り押さえている様だ…。

回りの人間が取り押さえられた人間を助けようとする…だが。

「動くな!!いま動いた奴は俺が殺す」

「俺もいま動く事は許さないよ…怪我したくない奴は動かないで!!」

「あぁ…俺からも頼む…誰も動かないで見ていてくれ!!」

ゲンとジン…そしてヒサジが皆に命令を出した…。

それぞれのトップが皆に命令を出したんだ…逆らう奴は居なかった…。
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