不良の法律～Judge Town～

男は涼しい表情から険しい表情に変え、回りに怒鳴り散らしていた…。

最初はイキがっていたシャブ中達も、完全に黙り込む…。

この男は俺達の知っている次元の強さじゃない…修羅場を何度も潜ったとか、何かの格闘技の日本チャンピオンになったとかじゃない、何かを持っている様な…表現しがたい感じだ…。

「文句はねぇんだな!?じゃあ俺の話を少し聞け!!」

男はポケットからタバコを取り出し、火をつけた…。

ゆっくり肺に煙を溜め込み、そして吐き出す…。

その後、男はかけていたサングラスを外し、穏やかな表現で話出した…。

「お前等は何でこの町に来たんだ??…住んでいた町に居場所が無かったから来たんじゃないのか??」

ゆっくりと…回りを諭す様な口調で話をしだした。

皆が静かに男の話を聞いている…。

「お前等は、この町でやっと居場所を作る事が出来たんだろうが…気の合うダチが出来て、楽しい生活をダチとしてよ。なのに何でそれを自分等の手で壊そうとするんだ!?」

男は感情表現豊かに言葉の羅列を並べていく…。