不良の法律~Judge Town~
少しづつ…少しづつ…。

ゆっくりだが、確実に良い方向に向かって行った…。

だがそんな時…またしても問題が発生した。

それは不良の本質のケンカと、生活に必要な金だ。

麻薬を常用していた奴等が治療に専念しているので、ケンカが満足に出来ない…。

当然この町ではケンカで金を稼がないといけない…。

男はアルバイトをする事が出来なかったからだ…。

「出来なかった??…出来ないじゃなくてか??」

静かにドラゴンの話を聞いていたヒサジだったが、ここで話を挟んだ…。

アルバイトは基本、女にしか許可されていない…。

「昔はな…でも今は違うんだぜ。『ライセンス』さえ持っていれば、働く事が出来る様になった…」

「そうなのか??でも、ライセンス何て簡単に手に入る物じゃないだろ…」

ジンやゲンでも、持っていないんだ…。

いくら高校生でも、簡単に手に入る物とは思えない…。

「複合地区に入る為のライセンスじゃなく、仕事をする為だけの、ライセンスを高校生地区限定で作ってもらったんだ。中学生地区は、ホームレスの巣があるおかげで、最悪餓死する心配はないから、許可を出していないんらしいけどな」
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