不良の法律~Judge Town~
年下だったのか…。

でも今時、珍しい男だとハヤトは思った…。

義に熱く、上下関係を大切にしている…。

良くは解らないが、昔の不良の生き残りだと思った…。

そしてハヤトは俺達が高校生地区に行った後、ナツキがこの中学生地区を仕切るんだと、直感的に悟った…。

少し話しただけだが、このナツキには人の上に立てるだけの、カリスマ性を感じるから…。

「そうか…まぁ無理強いはしねぇよ」

「ありがとうございます。それでは俺はこれで…」

ナツキはもう一度、俺達に頭を下げ、病院を後にした…。

「面白い男だな…今度ゆっくり話してみたくなったよ」

「俺もだ…あと俺はもう一人で大丈夫だハヤト。お前も早いとこ治療をして貰える所に行ってこい!右足が痛いんだろ??」

普通に歩いている様に気をつけて歩いていたが、ハヤトの異変にちゃんとタケシは気付いていたのだ…。

「たいしたことねぇよ…少し熱を持って痛みがぶり返しただけだ。ちゃんと冷やせば痛みは引く…」

ハヤトは右足の痛みを認めつつ、右足の状態を誤魔化した…。

実はさっきから、歩く度に痛みは増していたのだ…。
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