不良の法律~Judge Town~
打撲は無理をすればするほど治りが悪くなる…。

最悪の場合、一生痛みが付き纏う可能性があるのだ。

ハヤトの打撲は二日間で治る様な、打撲ではなかった…。

当然、あんな派手にケンカをすれば、痛みがぶり返すのは無理もなかった…。

「そうか…とにかく俺は大丈夫だから、ハヤトは早く家に帰って、足を冷やせよ!」

「そうさせて貰うわ。後ミカちゃんには俺から連絡して、病院に来る様に言っとくからよ!心配してるだろうしな。」

「流石ハヤト!!そうして貰えると助かるよ」

ハヤトはタケシの肩を一度叩き、病院を後にした…。

病院を出た後は、約束通りミカちゃんに電話をかけた…。

一回もコール音が鳴る事なく、ミカちゃんの声が俺の耳に響いた…。

「もしもしタケシ!?」

俺の携帯なのに、閉口一番にタケシの名前を呼んだミカちゃん…。

よっぽど心配だったんだろうな…ミカちゃんの声は、何か切羽詰まった様な声音だった。

「ハヤトだよミカちゃん…タケシはいま電話に出れる状態でなくてな、だか…」

「タケシに何かあったの!?ハヤト君!!もしかして、タケシ死んじゃったの??」

ミカちゃんは、俺の言葉を遮って、妄想を膨らませていた…。
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