不良の法律~Judge Town~
ハヤトはミカとの通話を終わらせ、携帯をポケットに突っ込んだ…。

そして、歩きだそうとして、また携帯を取り出したハヤト…数秒間、携帯の画面を見つめたハヤトは、また携帯をポケットに突っ込んで、ゆっくりと右足を引きずる様な足取りで家に向かって歩き出した…。

同時刻…レガシーのジンと側近の人物、それとデスのゲンとその側近が、ジンの家に集まっていた。

ジンの家は、レガシーの縄張り内にある普通のアパートだ。

普段のジンのきらびやかな印象とは違い、質素な内装に必要最低の生活道具しか置いていない部屋だった。

「みんな疲れてるとこ悪いね。すぐに話は終わるから…それと、今日はお疲れ様。みんなのおかげで、裏切り者を見付ける事が出来た…感謝してるよ」

ジンは側近達を、ソファーに座らせ、自分は立って話をしていた…。

「そうだな…俺も感謝している。今日はご苦労だった」

ゲンも同様、ジンの隣りに立ち話をしていた…。

普段ならジンやゲンがソファーに座り、他の側近が側に立っている…。

そこに年齢の序列は関係なく、他の面々もその事に対して不満はなかった…。

それが組織という物だからだ…。
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