不良の法律~Judge Town~
この乗りの良さもマモルの良さなんだよな…。

この後俺達は、高笑いをしながら笑い合った…。

「そう言えばフィアンセって一緒に写っているこの子の事か?」

「そうだよ。名前はヒサジ…今は行方が分からないんだ」

「はぁ?どういう事だ?」

マモルは素っ頓狂な声を上げ、俺に聞いてきた。

「ある日突然家出しちまったんだ…家出して一年が経っているのに、今だに行方が分からない」

俺はビールを煽りながら、マモルに話した…。

ちょっと愚痴っぽい口調で…。

するとマモルは、そんな俺の様子を察し、明るい口調で話しかけてきた…。

「大丈夫だってカズヤ!きっと元気にやっているよ。…ヒサジかぁ…うん?ヒサジ?」

マモルはそう言うと携帯を開き、何かを調べ始めた…。

俺は不思議に思いながら、マモルを眺めていると、マモルが突然、唖然とした表情を浮かべながら俺に携帯を見せてきた…。

「これを見てみろ…こいつがカズヤの言っていたヒサジか?」

俺はマモルの携帯を受け取ると、携帯のディスプレイを見た…。

これは!

「確かにヒサジだ!どうしてマモルがヒサジの写メも持っているんだ!?」

マモルの携帯に写っているのは、少し大きくなったヒサジだ。

横顔で顔半分しか映っていない写メだが、俺には断言出来る…。

間違いなくヒサジだ。
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