不良の法律~Judge Town~
だから俺一人で決めていい問題ではない。

あの日の被害者である俺やヒサジやサヨ…サヨは人と話せる状態じゃないから、俺とヒサジで見極めないといけないんだ。

俺がそう言うと月島さんは、複雑な表情を一度浮かべ、その後笑顔で話し出した。

「そうですか…なら返事は後日聞きたいと思います。差し上げた名刺に私の連絡先が書いてありますので、いつでも連絡下さい」

そう言うと月島さんは俺の家を後にした…。

やっぱり俺は、ヒサジに一度会わないといけないだろうな…。

マモルの話ではヒサジはジャッジタウンに居ると言っていた。

マモルから直接聞く訳にはいかないから、自分でジャッジタウンの場所を探さないといけない。

今日から色々と調べてみるか…。

俺はサヨの病室に向かう最中、そんな事を考えていた。








その日から俺は時間を見つけては『ジャッジタウン』についての情報を調べていた…。

家にパソコンがあるにので、インターネットで調べる事にしたんだ。

まず、検索サイトでジャッジタウンの名前自体を検索したんだが…俺の欲しい情報が出てくる事はなかった。

海外の変なサイトに繋がったり、法律に関しての掲示板サイトだったりと、思いのほかジャッジタウンの捜索は難航を極めていた。

この時俺は、何かおかしいと感じたんだ…。
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