不良の法律~Judge Town~
「どうしたのリカ!何か言い争っているみたいだったけど…」

やはり、言い争っているようにマリコには見えていたようだ。

「マリコ!ハヤト君もう出かけなくちゃいけないんだって…だから私引きとめようと思って」

「えっ…そう…なんだ」

言い争っている訳ではなく、自分の為にハヤトを引きとめていたリカ。真実を知ったマリコは、かなり悲しげな表情をしている。

「…行っちゃうんだ…でも仕方ないよね。会えただけでも…ね」

「……悪いなマリコ…さぁ行こうぜドラゴン。そろそろ行かないとホントに時間に間に合わなくなる」

ハヤトは何かを振り切るように、ドラゴンの方に振り返る。すると、ドラゴンは携帯をいじっており、ハヤトに返事を返す事はなかった。

「ドラゴン?」

ハヤトは、再度声をかけると今度は返事があった。

「ハヤト、お前は今日から三日、休暇をとれ」

「……はぁ?何だいきなり…」

返ってきた返事は、なんの脈拍もない言葉だった…。

「だから、お前は今日から三日、休暇をとれって言ったんだよ。上司から命令が出たんだからハヤトは従うしかないぜ…」

ドラゴンはそう言うと、携帯の画面をハヤトに見せてきた。

From ミツハル

sub 辞令

中学生地区、臨時マスターのハヤトは今日から三日間、休暇を取る事。

「……ドラゴン。これは何だ?」
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