不良の法律~Judge Town~
「それは何か後ろめたい事があったから彼が君に土下座したんじゃないのかい??…しかも普段学校に来ない君が来た日に起きた事なんだよ…これは偶然かい??トウマ君本人は否定しているけど君が口止めしたんじゃないのかい??」

そうくるか…。

全くのデタラメなのに何故か話の筋が通っている…。

しかもコイツら…自分の意見が絶対に正しいと思ってやがる…。

俺が黙っているのを肯定と取ったのだろう生活指導の教師がいきなり目の前の机を蹴りあげ、俺の胸倉を掴みあげた…。

「どうなんだって聞いてんだよ!!返事ぐらいすれこのガキが!自分のしたことが解ってるのか!?」

「中村先生!!少し落ち着いて…」

コイツ中村って言うのか…。

名前は知らなかった…デカいナマズみたいな顔してるからナマズで覚えてたし…。

隣りに座っていた担任が慌てて中村を俺から引き離した…。

「まだ全てがそうだと決まった訳じゃないですよ!!トウマ君本人も否定している訳ですし…」

「コイツがやったに決まってるんだよ!!大人をバカにしやがって…未成年だからっていつまでも許されると思うなよ!!」

忌々しいという目付きでナマズは俺を睨付けていた…。
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