不良の法律~Judge Town~
俺の中で燻っている火がまた疼き出した…。

授業の時に着いた火とは違う…どす黒い火が…。

俺は未だに熱い視線を送ってくるナマズの目を逸らさなかった。

相手の力を見極める為に…。

俺の雰囲気をいち早く察知した教頭が話を続ける為に一回咳払いをした…。

解りやすい小芝居しやがって…。

「確かにこの話の真意はまだ解ってない…それは後に解るとして…ハヤト君…君の生活態度はそれを抜きにしても良くない…君は将来のことをちゃんと考えているのかい??」

教頭が俺に諭すように問い掛けてきた…。

将来か…。

「…興味ないな」

「まだ将来についてわからないのは別に良いんだ!でも此所で躓いてたら取り換えしのつかない事になる…将来やりたいことが出来た時…それが出来なくても良いのかい??」

…お前らは…何も解ってない…。

将来やりたい事??

取り替えしがつかない??

てめぇらの価値観で物を言ってるんじゃねぇよ…。

本当に…

「下らない…」

いつの間にか口に出ていた…。
< 51 / 459 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop