不良の法律~Judge Town~
「はぁ!?聞いてねぇよ!!」

「あれ!?言ってなかったっけ??じゃあ明日になったら教えるよ!!」

どうもミツハルは隠し事が好きみたいだな…。

「ああ!!いま僕の事隠し事好きな奴って思ったでしょ!?」

「…いや」

何で解ったんだ!?

「ウソだぁ!!ハヤト意外と顔に出るタイプだよね」

…マリコにも同じ事言われたな…。

「楽しみは後にとって方が人生楽しいんだよ!!明日教えるから今日は我慢してよ」

「仕方ない…」

明日解るなら無理に聞く必要も無い…。

それに俺はミツハルに送って貰ってる立場だからな。

ミツハルが言っていた通り少し車で走ると町が見えてきた…。

俺が住んでた町に比べ活気が無い町だった…。

夜なのに余り外を出歩いてる人間もいない…。

飲み屋街なのに客引きの方が多い気がする。

不景気だからだろうな…。

俺とミツハルは町にあるビジネスホテルに車を止めて飲み屋街を歩いていた…。

「ハヤトは地元で飲み歩いたりしてたの??」

「酒は飲んだこと無いな…機会がなかったし」

友達いなかったから…。

「それは意外だな!!じゃあ少し飲みに行くかい!?」

ミツハルが得意の笑顔を浮かべながら聞いてきた…。

「別にいらない…夜飯を食いに来たんじゃないのかよ…」

ホテルのご飯は嫌いとか言って無理やり連れて来たくせに…。
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