不良の法律~Judge Town~
…不良デビュー??

「俺は一応ケンカの場数はかなり踏んでるぞ…デビューでは無い」

俺は聞き捨てならないと思いカズミさんに言い返すと、カズミさんはちっちと指を振りながら言ってきた…。

「それでもあなたは不良デビューよ…ハヤト君がケンカ強いのは何となく雰囲気でわかる…でもあの町は普通の常識が一切通用しない町だから…あそこでケンカが出来て初めて不良になれるのよ」

「そうだね…正直ハヤトでも最初は戸惑うと思うよ!!ピンきりだけど強い奴は有り得ないぐらいケンカ強いからね…ハヤトも明日から大変だ」

俺にはどうも納得出来ないが…。

でもこの二人は少なくともあの町の現状を知っている…。

俺は知らない…。

もし二人の言っていることがホントであれば…

「嬉しいじゃねぇか…俺は強い奴とケンカしたくて来たんだ…そうじゃなきゃツマらない」

俺より強い奴が居て…ケンカをしても咎められない…俺にとってこんな最高なことは他に無い…。

「あら…ハヤト君目が素敵!凄いギラギラしてる感じ…ますます好きになっちゃったわ!!ハヤト君私の彼氏になる気ない??」

「…ないです」
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