不良の法律~Judge Town~
どれだけ長いフェンスなのだ…。

遠目で見てもフェンスの端と端が確認出来ない…。

「ここがジャッジタウンだよ…ジャッジタウンに入る道はこの車道だけ…夜は完全閉鎖で七時までしか出入り出来ないようにしてある…」

「ただの町なのに何でそんなことする必要がある??」

出入りするのに時間制限がある町何て聞いたことないぞ…。

「それは冷やかしで来る人間が多いからさ…いわゆる度胸試しかな…それに来る者拒まないけど時間無制限にすると夜中に酔っ払いとかが間違って来ることがあるんだよ…温泉街近いし!だからいっそ時間制限つけた方が都合が良いって話になったんだ!」

なるほどな…酔っ払いが間違って入ってこないようにか…。

確かにただの酔っ払いなんて狼の巣に裸でねっ転がるもんだ…。

身ぐるみ剥がされてお終いだろう…。

「まぁ出入り業者や何かは普通に入れるんだけどね!!僕たちの様な住人は時間を守らないといけないんだ」

何ともめんどくさいが…俺には関係ないな!出る気ないし…。
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