不良の法律～Judge Town～

時間で言うと10分ぐらいか…。

俺とタケシのケンカは結局ドロー…。

二人とも顔はボコボコ…途中から最高に楽しくなった俺はガードをするのを忘れてひたすら攻撃していた…。

タケシも同様に途中からノーガード戦法…。

必然的に二人とも立てなくなってしまった…。

「はぁはぁ…今回は…引き分けだな」

「あぁ…そうだな」

俺も正直もう身体が動かない…。

始めてかもしれない…。

こんなに満身創痍なのは…。

するとタケシは何とか身体を持ち上げて立上がり、俺に手を差し延べた…。

「ジャッジタウンにようこそ…俺はタケシだ！お前は??」

俺は素直にタケシの手を取り…

「俺の名前はハヤト…こちらこそ宜しく」

立ち上がった。

「ハヤトか…良い名前だな!!お前とは仲良くなれそうだよ！これから宜しく」

「…こちらこそ宜しく」

これがこの町で出来た初めて親友…タケシとの出会いだった…。

「いらない心配だったかな…」

ここは何処かの建物…ちゃっかりケンカを見ていたミツハルは嬉しそうにそう呟いていた…。