不良の法律~Judge Town~
未成年である俺らは個人で契約を結べない…。

だから携帯を持ってる奴なんて限られた人数しかいない…。

「確かに持ってないけど…何か悪いだろ…金だってかかるんだし」

「別にお金は気にしなくていいよ!!僕って結構金持ちだから」

イエイとか言いながらピースしてくるミツハル…。

この言い回しもミツハルらしいな…。

普通の大人なら子供なんだからとか言いそうなもんだが…俺らにとって『子供』はタブーだ…。

不良は自立していると誇示したい人種だからな…。

子供扱いは一番の侮辱なのだ…。

だからミツハルは俺たちに子供と言う言葉は冗談でも使わない…。

常に対等の立場…。

機嫌は取らず上から物を言わない…。

そんなミツハルだから俺は素直に話が出来る…。

「じゃあ有り難く携帯は貰っておくよ…何か解ったら連絡する」

「解った…あぁ!!タケシとヒサジだったら相談してもいいからね!!一人じゃあキツいと思うし!またねハヤト!!」

「おぅ!!」

俺は自分の飲み物の代金をテーブルに置いて店を後にした…。

さてどうやって調べるか…。

まずはタケシとヒサジが帰ってきてからだな…。
< 93 / 459 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop