ただ普通の恋がしたかった
「俺、まじで真緒ちゃんのこと本気だから。」

そして、強引に唇を近付け、キスをされた。

びっくりして、
なぜか心臓がバクバクした。

「ほ、ほ、本当に、止めてください!」

私は、怒鳴った。
他にバスを待っていた人達がいた。
うちの学校の生徒だった。

「もしかしてファーストだった?」
「まじ最低。」

バスが来た。
気まずさ満々で、乗った。
今度は、隣の席に座ってきた。

「ごめん、真緒ちゃん。」

なぜか涙が出てきた。

悔しくて、恥ずかしくて
しょうがなかった。

「俺、泣かせるつもりはないんだよ。」
「そうやって、尚人さんは、何人の人を傷付けてきたんですか?」
「何それ?」
「もういい。」
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