子供じゃない。
母さんの一次帰宅はパーティーを開くことにした。

お父さんも子供のようにはしゃぎ、家中を折り紙で飾り付けていた。

大きな紙におかえりと書いた。

それを部屋の入口にはった。

母さんが部屋に入り、1番に目のつくところに。

「母さん喜ぶぞ」父さんが言った。

「何せ、母の日に何もしてないからな」

そう言った父さんの表情はどこかさみしそうだった。
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