子供じゃない。
「いってらっしゃい」

母さんに見送られ学校に行く。

すごく恥ずかしい気持ちがした。

すごく、うれしく思えて………

隆司は学校に行きたくないと、駄々をこねていた。

「お母さんと一緒にいる」

お母さんは困った顔をしていた。

「隆司、行くよ。兄ちゃんが途中まで送ってやるから」

渋々、ぼくのあとをついてきた。

帰ったら母さんはいないんだ………

そのことが頭から離れなかった。
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