子供じゃない。
父さんがやってきたのは一時間を少しすぎたくらいだった。

父さんの姿をみると、張り詰めていた神経が緩み、一気に疲れが押し寄せてきた。

「母さんは?」

「検査うけてる」

「そうか」
そう言うと、父さんは僕達の頭をぐしゃぐしゃとなでた。
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