子供じゃない。
えりかに見下ろされるのは、なんとも言えない違和感をおぼえた。

それを感じたのは、俺だけじゃなかったようで、えりかは少し不自然なかっこうでベッドからずるずると腰を床におろした。

それをさとれらないようにえりかはすぐに語りはじめた。

他愛のない昔話しを。

小さい頃の話し。

自分達がはっきりと子供だと認識していて、語りあう言葉が今ではみょうに生意気に感じた年頃だ。
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