幸せ旅
「俺、奈々ちゃん送るから降りる。降りるよ奈々ちゃん♪」
と、私の手を引いて車から降りた。
車の中の穂波が心配そうな顔をしていたが、私もどうしていいか解らない。
「斗騎、チャント送るんだぞ!?解ったか?」
「はいよ〜」
っと、3人は行ってしまった。
それから、高本さんは無言のまま歩いてる。
ひたすら歩いてる。
「た…高本さん?」
聞いてみた。
「は〜い?」
「何処に行くんですか?」
「う〜ん?どっか行きたい所無い?俺の酔い醒ましに付き合って♪」
何か変な人。
行き交う女性はみんな振り替えって見ている。
イケメンだけど、それを鼻につけない。
「んじゃぁ〜海に行きたい♪」
「ちょっと遠いよ?」
「酔い醒ましには最適じゃん?」
「はははっ違いない♪」
海岸へ向かった。