幸せ旅
「何ソレ…」
「真面目な話……俺と付き合わない?」
「会ったばかりだよ?」
「一目惚れって言うの。何か飽きないし、明日になっても奈々の事考えてそうだし♪」
歯痒い台詞にヤられそうだ……けど。
「ゴメンね?隠してた訳じゃないの、言うタイミングが……」
「彼氏居るとか?」
首を横に振る。
「居ない」
「じゃぁ「男なの…私」
惚れるだけ無駄なんだよ。恋愛なんて、私には縁の無い言葉。
この人も言うだろう…。
“気持ち悪い”“変態”とかって…。
皆変わらないんだよ。
羅葡や穂波、桜木にクラスの皆以外。
世間体の壁は高いから乗り越えるの難しい。
「ゴメンね、その気にさせちゃって♪もっと、普通の人が居るよ斗騎ちゃんにわ。んじゃぁココで解散と行きますか。羅葡の彼氏の友達だから又会うかもね♪」
何か胸が痛い。
私こそ会ったばかりなのに。
いつの間にか斗騎ちゃんに惹かれてた。