幸せ旅
「ちょっと会社寄ってって良い?」
「私も良いの?」
「大丈夫…多分」
何、その間?
タクシー乗ること20分、見慣れたビルに着いた。
エレベーターで目的地に上がる。
斗騎ちゃんは終始無言で緊張感が漂う。
何か有るのかな?
患者とドクターだからいけないとか?
だったら最初から連れてこないか…。
私は大事な事を忘れていたのだった。
その、大事な事はと言うと……。
エレベーターが目的地に着き扉が開いて“久我カウンセリング”と書いてある扉を開くと…。
「キャー♪高本先生だわ♪」
「今日はお休みって聞いたのに何で?」
「素敵だわ」
あぁ〜そうだった。
イケメンドクターだった。受付嬢までもが!?
えっ!!男性も?
何か、スゴイ人好きになっちゃった?
斗騎ちゃんは目がハート化してる受付嬢に、
「佐々木さん来た?」
って聞いてる。
「先程、でも直ぐ帰られました」
色目使ってるし