幸せ旅
何だか可笑しな娘だ
「女の子なんだから“私”でいいじゃん♪」
「気味悪がれるから…」
「じゃぁ…ずっと男の子で居れば?気味悪いって言ったら私の方が気味悪いじゃん?あんたの方がよっぽど人間だよ♪」
涙が流れてきた。
今までこんな娘に遇わなかったから。
「私、若林奈々って言うの♪今日から友達になってくれないかな?」
「いいよ♪」
ソレからの学校生活は楽しかった。
羅葡の友達の前島穂波、この学校の孫とも仲良くなり、制服を女子の制服にしてもらった。
最初の内は皆に避けられてたけど、最近はチョット話しかけてくれるようになった。
そんなある日、羅葡から穂波と羅葡の家のパーティーに呼ばれた。