幸せ旅
スッゴイ家系だ。
会社の社長に芸能人に華道の師範…ハンパない。
なんか私……場違い。
友達でいいの?
「羅葡にとって友達ってスッゴイ貴重なんだ」
穂波がボソッと言った。
「貴重?」
「人間らしく居られる唯一の場所なんじゃないかな?私と羅葡は幼なじみだから当たり前だったけど、奈々は初めて羅葡から友達になって貰いたかった人だよ。最近の羅葡は楽しそうだもの」
穂波も嬉しそうだ。
私も、高校に入ってから初めて出来た女友達。
クラスは別々だけど、昼休みは必ず一緒にご飯を食べる。
見た目は美少女、でもちょっと変わった種族。
でも、超友達♪
パーティー会場に入りビックリ!!
政界の人や芸能人、ありとあらゆる人が居た。
ヤッパリ私は場違いかも。
「2人共、こっちだよ♪」
羅葡が手招きする。
その隣には…今をトキメクイケメン俳優の雪と歌手の郁に侑士が居た。