先生にキス〈2〉
反対側の隣の席に目をやると、梗子がにんまりと笑っている。



「ちょっと梗子!私と席変わってよ!」



小声で梗子にお願いをする。


「嫌よっ!せっかく二人並んで座ってるのに、邪魔したくないし。」



思いっきり邪魔してもらって構わないってば!!




「隙ありっ。」



耳のすぐ近くで先生の声が聞こえたかと思うと、ひょいと私のお弁当から卵焼きをつまんだ。



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