先生にキス〈2〉
「この卵焼き、めちゃくちゃ美味いな。これ、和丘の手作り?」


ドキッ…



「ち…違います。お母さんが作ったんです。」



嘘ついちゃった…。



本当は、私が作ったけど…女の子たちと一緒にお昼を食べているこの状況じゃあ、言えないし……。



っていうか、そんなに美味しくないよ…私の卵焼きなんて……。




『先生っ!私のおかずも食べて下さい!』


『あっ!私のもどうぞ!』


先生のコンビニ弁当を開けたフタの上に女の子たちが次々とおかずをのせていく。


それだけでお弁当が一つ出来そうな感じ…。



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