タイムマシン


夕方になり
図書館を出て
すぐ隣にある
公園に寄った






二人でベンチに
座った






空は夕焼け
すごく綺麗な色






こうしてることも
初めてで
何を話したら
良いのか分からない






けど海渡くんが
隣にいる
それだけで
すごく幸せな
気持ちになれる






「‥友子‥手繋いでいい?」






私は声が出なくて
うつ向いた






海渡くんの手が
そうっと私の
手を握った






さっきの
幸せな気持ちが
倍くらいに
膨れ上がった






「受験頑張ろうな。」





私はやっぱり
頷くことしか
出来なかった






私の手から
ドキドキが
海渡くんに
伝わるかも






手が汗ばんでくる






暫く二人で
手を繋いだまま
夕陽を見ていた






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