タイムマシン


ある日の
帰り道






駅で智基と絢子と
別れて
二人で自転車置き場へ





「たまには寄り道して行こうか?」


「うん♪」






駅前のお店で
海渡くんが
たこ焼きを
買ってくれた






自転車を押しながら
近くの公園へ行った






二人でベンチに
座ってたこ焼きを
食べた






海渡くんが
爪楊枝で
たこ焼きを一つ
パクッと食べたけど
私はずっと
ふぅふぅする






海渡くんが
たこ焼きを
半分に切ってる






「友子は本当に猫舌だよな。丸ごと食べないで切った方が早く冷めるよ。はい。」






海渡くんが
切って
暫く置いてあった
たこ焼きを
爪楊枝で差して
私の目の前へ






その爪楊枝を
掴もうとすると


「はいっ。口開けて」

えぇ~恥ずかしすぎる

「友子‥早く。
たこ焼き落ちるよ。」

私はパクッと
食べた






きっと
私の顔は真っ赤






海渡くんが
今度は
丸ごとのたこ焼きを
指さしてる






「ん?」と
思ったら
隣で海渡くんが
口開けてる






私はたこ焼きを
海渡くんの口に入れた





海渡くん
自分で催促したのに
すごい恥ずかしそうにしてる






二人で目を合わせて
笑った






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