タイムマシン



「お父さん。大好きだよ。」





何も知らない
お父さんは
びっくりしてる





今まで
口もまともに
きかなかった私が
いきなり
抱きついたんだから
仕方ないけど






お母さんが
お父さんの腕から
海を抱き上げ
ベビーカーに乗せて





「陽菜。家に帰るまで孝二を貸してあげる。でも家に帰ったらお母さんに返してね。」



そう言いながら
お母さんが私に
ウインクした





「ありがと。お母さん。」



私もお母さんに
ウインクした





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