白いジャージ4 ~先生とlove life~
先生はベッドの端に座り、私の手をぎゅっと握ってくれていた。
あの時と同じ。
私には、この手が必要。
この大好きな手がなければ、怖くて怖くて震えが止まらないんだよ。
何があったんだろう。
海外にまで電話をしてくるっていうことは……
ちょっとの用事では連絡なんてしないはず。
何があった?
大きな出来事だよね?
どうしよう。
嫌だよ。
お父さんに何かあったとか、お母さんに何かあったとか……
「あ、繋がった」
先生は、もう一度強く私の手を握ってくれた。
「もしもし!!和人です」