白いジャージ4 ~先生とlove life~



でも、ここでショックを受けている場合ではない。


日本は今、朝。


盗まれたカードが悪用されないように、手続きをしないといけない。




先生と私は、家に置いてきたものを書き出した。



健康保険証や免許証、通帳、印鑑などの他に、会社の鍵や、実家の鍵もテーブルに置いていたことを思い出した。




「やばいよ。先生……どうしよう」




先生は、落ち着きなさいと言って、私の隣に座った。




先生は、誠人さんと喜多先生に国際電話をかけて、状況を話した。


誠人さんが、私の会社へ連絡してくれることになり、鍵が盗まれていることを伝えてと頼んだ。


誠人さんと私のお父さんが警察に行き、事情を話すことになった。



喜多先生がインターネットで、各カード会社、銀行の電話番号を調べてくれた。



そこへ先生が電話をして、盗難に遭ったことを話す。






1時間くらいだろうか。


先生は、ずっと電話していた。




私の分まで電話してくれて、私はただそれを見ていることしかできなかった。





< 106 / 401 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop