白いジャージ4 ~先生とlove life~
飛行機の窓から雲を見下ろす。
雲の上を散歩しているようだ。
綿菓子のようなふわふわの雲がどこまでも続く。
私はバッグの中から手帳を取り出した。
【ただいま飛行機の中。先生は爆睡中……かわいい】
日記を書く。
忘れたくない。
書かなくても忘れない自信はあるけど、どこかに書き留めておきたいんだよね。
手帳に挟まれたピンクの封筒。
その封筒は、結婚式の前日の夜にゆかりが家まで持ってきてくれたものだった。
手紙と、高校時代のふたりの写真が入っている。
それは、結婚式の前日の夜に、ゆかりからもらった大事なプレゼント。
結婚式前日の夜、お父さんとお母さんへの手紙を書き終えた後、私はこの手紙を読んだ。
目がはれちゃうから泣かないようにと思ったのに、やっぱり泣いてしまったね。