白いジャージ4 ~先生とlove life~
警察官2人と、管理人さんと一緒に部屋の中へと足を踏み入れた。
荒らされているであろう部屋。
見るのが怖かった。
「あ~!引き出しとか開けられてますね」
警察官の人の声。
「うわぁ、ちょっと荒れてますね」
管理人さんも暗い声でそう言った。
やっぱり……
あれ?
玄関から見えた部屋の中は、特に荒らされた形跡もなく、出かけたときのままだった。
「あ、あの引き出し…… 私が開けたままだったんだと思います」
出かける直前に忘れ物に気付き、引き出しを閉めるのを忘れた。
「こんなところに服が投げられてます」
また警察官の人の声。
「あ、それ俺が脱ぎっぱなしなだけです」
先生のジャージがリビングに転がっていた。
新婚旅行に旅立つ朝は、超バタバタしていて、部屋はぐちゃぐちゃのままだった。