白いジャージ4 ~先生とlove life~




昼過ぎに、免許証の再交付をしてもらいに警察へと向かった。




「時差ぼけかな。眠いよ……直、ガムちょうだい」


俺は車に常備してある目の覚めるクールミントのガムに視線を送る。


「1個でいい?」


「うん。口に入れて」



直は、ガムをつまんで、じっとそれを見つめていた。





「まさか……直、ガムになりたいとか思ってないだろうな??」





え、図星だったのか?


真っ赤になる直。


直は、俺が車の運転をしていると、『ハンドル』になりたいとか言うんだもんな。


俺が愛用しているクッションになりたいって言ったこともあったっけ。


それはそれで、めちゃめちゃ嬉しいんだけどさ。




「うふふ。まさか。それはないよ。だって、私もう先生に食べられちゃってるしね」



抱きしめたくなるようなかわいい顔で俺を見る直。


「ばーか」



直は、俺の唇にガムを挟ませると、にっこり笑って、俺の頭を撫でた。




こらぁ。


もう、かわいすぎるんだよ!!



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